東京に生まれてずっと東京暮らし。
大阪で本格的に飲みに出たのは、今回が初めて。
最近、仕事も忙しくなりゲイバーから足が遠のいていた自分に、大阪という場所は、「ゲイバーに行く」という事の本来の楽しさを再発見させてくれた。
ゲイバーは、昼間の暮らしでちょっとだけ抑圧されているものがおおらかに解放される場。
マイノリティとしてまわりを意識していた自分がマジョリティとなれる場。
マスターが投げた会話のボールをお客さんが投げ返し、その言葉がまた他のお客さんにどんどんこだまして、どこからがスタッフでどこからがお客さんかわからなくなる。
どこからが常連でどこからが初めての客なのかもどうでもよくなる。
・・・・そんな時に、いつもより気持ちよく、こころから笑っている自分に気がつく。
ゲイバー空間をそういう「解放」の場とするために、大阪のマスターと地元の人達は、最高のサービス精神を発揮する。
「お金をもらっている以上、存分に楽しませますよ!」というマスターの思いと、「お金を払っている限り、その分は楽しませてもらいます!」というお客さんの思いが、ゲイバーという空間でひとつになる。
やっぱり大阪はラテンなんだとつくづく思う。
感情のひとつひとつが東京人の1.2倍ぐらい大きい気がする。たまには、ちょっとおおらかで開放的な自分になる。
時々大阪に出かけるってのもいいなぁ、という思いを強くした4日間だった。
ここが特派員「白熊」の友達のお店、ムスタッシュ。「ワニ」顔の30代マスターがやってます。
「柴犬」とは違って、僕は大阪育ち。
東京に来る前は大阪でゲイバーに出てた。だから、当然彼とは違う感情を抱く。
7年前、大阪の仲間達がみんなで開いてくれた送別会。その人達は今でも温かく僕を迎えてくれるが、そのメンバーの中でもはや飲みに出ていない人も多い。その頃みんなで集まった店もない。
当時友人だった人間がお店を持ってたりして。「大丈夫、案内するから、まかせて!」と「柴犬」に言ったものの、ミナミでもキタでもお店の場所がわからず道に迷ってしまう始末。
老舗のお店も健在で元気があるものの、どんどん新しい店が現れている。どんどん20代の若いマスターが生まれている。
ここ最近大阪をチェックしていない人は、Gクリの大阪ビデオを見たら、きっと新鮮に感じるだろう。
ユニバーサル・スタジオができたりして、
ゲイバーに出ること以外の楽しみも増えた。
地元なのにどこか初めての街に来たような錯覚に陥る。
特に感心したのは、ゲイバーの内装が、格段にお洒落になっている事。
ここ3、4年ぐらいでできたお店は、マスターのこだわりを感じるセンスのいいインテリアとライティングで、居心地のいい空間を作っている。
そういうテイストのインテリアのお店が東京にあったら、静かな店としてマスターも必要以上にしゃべらないかもしれない。
でも、大阪は独特のホスピタリティで、リラックスムードを演出する。
また、東京にも負けない新しい形式のお店が生まれ始めている。
美容室であり、cafeであり、雑貨のお店であり、多目的スペースでもある、mick'sさん。
PC設置、VIP席などの新趣向を凝らしたクラブ、Cafe de Jumpin' Jumpin'。
通りに面したオープンスペースのカフェ、RISE CAFE。日曜、祝日は昼間から開いていて、豊富なドリンクメニューがうれしい。
炭火焼鶏「匠」は、ノンケも来るがマスターがゲイの方なので、気兼ねなく飲み食いができる。味は堂山マスター達のお墨付き。……
大阪は東京よりさらに不景気、とか言われてるけど、大阪のエネルギーはそんな不景気を飛び越えたところで、新しいうねりを作っているような気がする。
そして、独特のサービス精神で東京人を盛り上げる。
東京人は東京人で、日常のしがらみを忘れて開放的な気持ちになって、大阪弁の気取らない、温かいテイストに惹かれてしまう。東京人が大阪に行ったらデキやすい、というのは、あながちウソではなさそう。
それを判断する基準として、是非ともGクリを役立てて欲しい。
Gクリの「お店を探す」のコーナーで、大阪ミナミ、もしくは大阪キタというエリアをインプットし、自分の好みのタイプや年代などを入れる。そして、最後に検索ボタンをクリック。
出てきたお店のリストを参考にしつつ、マスターのコメントビデオなどを見ると、お店の雰囲気が十二分に伝わってくるはず。
G clickは、これからも日本全国の取材を続けていきます。
取材に協力してくださるお店、取材ボランティアの募集も行っているので、ご連絡をお待ちしています。
G clickの情報は、日々更新されていくのでこまめなチェックを忘れずに!
最後に大阪取材でお世話になった皆様に心から感謝します。